
(2188号 平成27年7月24日発行分より抜粋)
カメラの川田(札幌市)が7月からフランス料理店だった場所に移転。おしゃれな店舗として営業を開始した。
川田弘社長の手記を掲載。
やっと新店舗がオープン出来ました。
前店舗は売却しました。以前の場所は約40年経ち、ビルを建てて27年が経過しました。
平成元年のバブル時に施工しましたが、当時は旭川・札幌に店舗が9ヶ所あり、社員も約40名近く在籍していました。
時代の変革とともに、不採算店舗を閉鎖して、旭川の兄は跡継ぎもいない為、8年前この業界の将来を考え、廃業しました。
私は当時、札幌で5店舗運営していましたが、衰退して行く業界で時の流れの中で、
不採算店舗を閉鎖して何とか1店舗で頑張って来ました。
店舗は4階建でスペースも広く、プロカメラマン(営業写真・ブライダル・葬儀・商業写真)・医学写真・
官庁(埋蔵関係・警察)に外商も行なって来ました。
それらの関係もほぼデジタル化され、機材関係の見積りは量販・ネット価格に押され薄い利益しか取れません。
痛いのはフイルムなどの消耗品が出なくなって、デジタル関連の問題が多く出てくる為、社員のスキルを上げていかなければならなかったことです。
店頭はアマチュアサークル関係が5団体あり、平均年齢は60代後半です。あとは一般的なお客様です。
速報の記事を見ていましたが当店は、商店街でないので、記事に出て来る客層が居ませんでした。
何とか若い女子客を捕まえたくて、3年前から当社の社員が自ら喫茶店を見つけ、そこでカフェ講座を月に3回。自分の休日か閉店後に行なっていました。
講座を進めていくと3ヶ所の喫茶店から声が掛かる様になりました。
社員はボランティアで行なっていますので、残業代・休日出勤もありません。
でも、なかなか店の新しいお客様が増えませんでした。
当店は入りづらかったことが、後で判りました。
そこで、その社員が女性の写真講師をしている人のサポートに加わったところ、そこの生徒(150名いる)さんが
当店に顔を出してくれる様になり、売り出しでは、それらの方々にカメラ(ミラーレス)を販売できました。
以前行なっていたカフェ講座に出ていた人達も店に顔を出すようになり、改めてその様なお客様が居たことが判りました。
それらの人たちに当社は敷居が高い事を教えていただきました。
現店舗が30年近く経ているので、回収工事・メンテナンス等を含めると高額な費用が掛かるので、改装をやめて店舗を売却。
息子も新しいコンセプトで営業したいと云うので、任せる事にしました。
6月は店舗の後片付けや新店舗探しと目まぐるしい日々でした。
店舗が見つかり、札幌では有名なフランス料理店の跡が2年前から空いていて、
従業員達がぜひこの場所でしたいと言うので決めましたが、店舗はお化け屋敷の状態でした。
息子の友人達が協力してくれ、社員は店が終わってから新店舗に行き、壁塗り・掃除をやり2ヶ月間は休みの無い状態で頑張って7月7日オープンに辿り着きました。
オープン日は店を覚えて頂く為、売り出しは行なわず、4時からパーティーだけにしました。
170名の皆様が来ました。祝花・飲み物等の差し入れが100件近くなり、花やと間違えるくらいに頂ました。
スタジオ関係の方々は仕事が終わってから来たので、終了は午前1時になり、
車で来店された方は、お酒を飲まれたので代行タクシーを4台頼みました。
この様に器は出来ましたので、今後の展開は
ギャラーリーの事・地域のお客様の周知(これは地域限定ハガキ2300枚を8月上旬に行います)。各種勉強会(アマチュアサークル活動・パソコン教室・いろいろ講習会(ライティング等)公園を利用した撮影会・アルバム大使による作製)
を企画しております。
私にとって1番なのは、社員が一生懸命になって店を盛り上げてくれた事です。社員に感謝です。
オープンセールは8月1日にお得意様だけのセールを考えています。